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S大学の文学部でジャーナリズムについて学んだ気になってるタイプの結構悲惨な学生だったりするですね。

2012年8月28日火曜日


出会った事はありますか。胸がただただ締め付けられるような、そんな本に。出会った事はありますか。瞬きするのも忘れて読みふけるような、そんな本に。
私は出会ってしまいました。

夢野久作の『ドグラ・マグラ』です。まだ100ページも読んでいませんが。買ってすぐドトールに行き、30分ほどで60ページ読みました。我も忘れて、とはまさにあのような事かと。何故か読んでしまう。いや、読んでしまうというのは間違い。絶対に読まなければならないと命令されているような、そんな気持ちになるのです。この本を読んでいる間は瞬きを忘れます。喉が渇きます。どす黒い霧のような何かが口からのどの奥へズルズルと這っていくような。何かを飲み込んでいくような感覚。気管の辺りが締め付けられるように苦しくて、心臓の鼓動が早くなります。喫煙者なら分かるかもしれませんが、飛行機に乗って目的 地に着くまで煙草が吸えず、胸の辺りがムズムズしてくる。そんな感覚。読まなければ読まなければ絶対に読まなければ。でも危ない。この本を読んだら危ない。この本を読むと自分が自分でなくなってしまうと本能が告げている。でもこの本は絶対に読まなければならない。こんな焦燥感に駆られます。結局没頭し、突然この本を狂ったように読み続ける自分が恐ろしくなって、本を投げ出しました。

家に帰ってドグラ・マグラと一緒に買った恒川光太郎の『草祭』を読みました。なにかクッションを挟めば違うだろうと。そんな事を考え。先ほど読み終え、食事をし、続きを読みました。僅か5分ほどでしたが、やはり最初に読んだ時と同じような感覚に陥りました。


まだまだ物語の序盤もいいとこです。ただ、もし私がこの本を読み終えるまで同じ感情を抱き続けていたら。それを考えると恐ろしいです。しかしきっと私はまたこの本を読むのでしょう。そしてこの本を読み終えた時、きっと自分はツイッターやこのブログでおかしな文章を書くようになるでしょう。ドグラ・マグラのせいで。気がふれてしまうのでしょう。そんな暗い暗い何かがあります。この本は。こんな本に出会ったのは生まれて初めてです。


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